恥ずかしさと笑い:二人の特別な瞬間

華菜は、ふと目が覚ますと、和弥と裸で抱き合いながら寝ていることに気づき、頬を赤らめながら彼の顔を見ると、思わず唇を重ねた。

すると、彼はゆっくりと目を覚まし、身体に違和感を覚える。少し距離を置くと、互いの体に自分の身体から漏れ出た液体がかかっていることに気が付いた。

「本当に漏らしちゃった…」彼女が思わず呟くと、彼はふと笑い出す。

その様子に彼女の心はドキドキし、それを隠すかのように再び彼にキスをした。彼も、そのキスに応じて返した。

二人は恥ずかしさを感じつつも、それを超えた笑いが溢れ出す。

すると、不意に機械音声が響いた。「間もなく、目的地である奄美大島元海軍基地に到着します。」

二人の笑い声は、一瞬で消え、驚きの声が漏れる。「えっ?今、なんて言ってた…」

和弥が呟くと起き上がり、彼の身体に残された液体がぽつりぽつりと垂れるのを見つめた彼女は、思わず後ずさる。すると、自分の身体からも同じような残骸が出ていることに気づき、二人は顔を見合わせて恥ずかしさと笑いが同時にこみあげてきた。

少し落ち着いた二人は、そばにあるバックから新しい服を取り出し着替えると、操作パネルへと近づいた。

そこには、波と戦艦を示すマーク、そして目的地を示すピンが映し出された地図が表示されていた。

しばらく戸惑っていると、後ろから大きな音が聞こえ、振り返ると森に覆われた大きな門扉が開いているのが見えた。

二人を乗せた船は、その門をくぐるように進んでいった。