船で進む神秘の地図の正体

華菜と和弥を乗せた船は、静かに前進していた。

和弥は操舵室のパネルに手を伸ばし、何かを熱心に見つめている。

その瞬間、パネルに地図が浮かび上がった。

すぐに外にいる彼女を呼び寄せた。「どうしたの?」

「これを見て…」

地図には、一つの島と、そこにある点が示されていた。

「昨夜、僕たちが寝転んでいたのは、この島なんだ。」

彼はそう言いながら、島の北端を拡大表示した。

「ほら、これ、多分川だよ。ここから島の中に進めそうだ。」

「そうなんだ…」

「とりあえず、ここに向かって船を進めよう。」

そう言うと、彼はパネルから離れ、船の舵をしっかりと握った。